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ジェームズ・スコットを忘れない―学生として、訳者として、読者として
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Date and Time | 2024年12月6日 16時-18時(日本時間) |
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Venue | 東京大学東洋文化研究所3F大会議室, Online (Zoom) |
Title | ジェームズ・スコットを忘れない―学生として、訳者として、読者として |
Speaker | 伊藤毅(上智大学国際教養学部・教授) James C. Scottをアドバイザーとして政治学でイエール大学のPh.D.取得。インドネシアの農村の市民と国家について学ぶ。Colorado College政治学部を経て、現職。研究領域は、政治経済学・政治生態学。研究関心は、アグロエコロジー、国家、資本主義。 津久井文(東京大学東京カレッジ・特任専門職員) 国際基督教大学大学院行政学研究科修了(行政学修士、国際機構論)。民間企業に勤務後、グアム政府観光局、JICA広報室、国土交通省国土交通政策研究所、内閣府日本学術会議事務局などを経て、2022年より東京大学東京カレッジにて国際広報を担当。 佐藤仁(東京大学東洋文化研究所・教授) 1968年生まれ。1998年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。1999年から1年間、スコットが運営するイエール大学 Agrarian Studies Program にポスドク研究員として在籍。2013年にスコットの大著『ゾミア』をみすず書房から監訳した。専門は東南アジアをフィールドとする開発と資源管理。近著に『争わない社会』(NHK出版)。 |
Discussant | 馬場紀寿(東京大学東洋文化研究所・教授) 1973年、青森県生まれ。2006年、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。南アジア、東南アジアの仏教の思想と歴史を研究し、International Journal of Asian Studies (Cambridge University Press)の編集長を務めている。日本学術振興会賞、日本南アジア学会賞などを受賞。著書に、『初期仏教 ブッダの思想をたどる』(岩波新書)、"Buddhaghosa"(The Oxford Encyclopedia of Buddhism, Oxford University Press)など。 |
Chair | 佐藤仁(東京大学東洋文化研究所・教授) |
Language | 日本語のみ(Japanese only) |
*This event has been changed to be held both in person and online. Please register using the form below: https://forms.gle/McCbipQYnNAuXksQ7
アナーキストとし知られ、東南アジア農村研究のみならず、(脱)国家論にも大きな足跡を残したイエール大学政治学・人類学教授のジェームズ・スコットが2024年7月19日に亡くなった。このラウンドテーブルでは、イエール大学時代にスコットの指導学生だった上智大学の伊藤毅氏、スコットの『ゾミア』を監訳した東京大学の佐藤仁氏(司会)、熱烈な読者の一人である東京大学の津久井氏に、それぞれの視点からスコットに学んだものを報告してもらい、フロアを交えた議論を行う。また、討論者には、異なる分野からスコットの刺激を受けてきた東京大学の馬場紀寿氏(インド古代仏教)をお迎えし、分野を超えた議論を喚起する。
Event Report
GAS Event 『ジェームズ・スコットを忘れない―学生として、訳者として、読者として』を開催しました!
2024年12月6日(金)にハイブリッド形式で掲題のイベントを開催しました。登壇者の伊藤毅氏(上智大学)は指導教員としてのスコットの人となりを紹介、津久井文氏(東京カレッジ)は、熱心なスコット・ファンとして本のメッセージを熱く語り、佐藤仁氏(東洋文化研究所)は、『ゾミア』を監訳したときのエピソードやスコットに受けた影響などについて論じました。また、討論者の馬場紀寿氏(東洋文化研究所)は発表者顔負けの熱弁を振るい、スコットの影響が東南アジアの人類学/政治学を遥かに超えるインパクトをもったことを自らの熱量に体現しました。フロアからは、スコットの本が売れる理由など、各方面から質問があり、大いに盛り上がりました。対面参加40名、オンライン参加40名程度で、熱気のうちにイベントを終えることができました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。
Organizer: | GAS Initiative at Institute for Advanced Studies on Asia, The University of Tokyo |
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Contact: | gas[at]ioc.u-tokyo.ac.jpas@ioc.u-tokyo.ac.jp |